我が子は、四方観察問題が苦手です。
「四方観察問題」は、小学校受験で頻出の問題の一つで、空間認識力や観察力が問われます。立体物や平面図をさまざまな方向(上、下、左、右、または斜め)から観察した際の見え方を答えるというものです。
反復学習で成果が出る他の分野とは異なり、娘は苦手意識が強く、時には当てずっぽうで答えてしまうこともあります。
そこで、インターネットで「四方観察問題」の攻略法を調べ、解説動画なども参考にしました。
分かったのは、基礎固めがとても大切だということ。
まずは、さまざまな方向から観察すると見え方が異なることを実感してもらうために、娘のお気に入りのぬいぐるみを使って「デッサン」を試みることにしました。
「このユニコーンのぬいぐるみを、見えたままにお絵描きしようね」と最初に説明したものの、娘は正面に置いたぬいぐるみを横から見たような姿で描き始めました。
確かに四つ足の動物は横向きのほうが描きやすいですが、今回の目標は異なる視点で観察し描写することなので、再度説明し、「まずは顔から描いてみたら?」と軽くアシストを入れました。
アシストを繰り返しながら、ようやく完成。
娘は正面から見たぬいぐるみを描き、私は横から見た姿を描いてみました。
そこで、「ママが描いたのと、〇〇が描いたの、同じユニコーンなのに全然違うね~」と大げさに伝えて、視点の違いを一緒に感じる時間に。
どうか、この小さな体験が娘の感性に届きますように。そして、四方観察問題も、今後はペーパー反復ではなく、引き続き実体験を重視した方法でサポートしていきたいと思います。
ちなみに、このお絵描きが楽しかったようで、娘はその後も何度か「一緒に描こう!」と誘ってくれています。
共働きのため、なかなか時間を捻出するのは難しいですが、娘と共に歩むこの時間を大切にしていきたいと思います。